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2006.05.10 (Wed)

感想、書きました

映画の惹句というのかな、

「20年もの間、密かにお互いを想い、愛をはぐくんでゆく・・」

みたいなアレを最初に聞いた時には、

「もしかして俺達の映画ですか?」
(いや、そんなに長くない)

なんて能天気な事を考えていた自分だったけれど。


「ブロークバック・マウンテン」

ようやく感想書きました。

【More・・・】
忙しくて映画を観に行けないまま上映期間が終わってしまうかもしれないと思って、原作を買って読んだ。

そして内容に衝撃を受けて、これは絶対に映画を観ないと、と思った。

雄大で美しい自然の中での2人を見ないと、と思って映画館に行った。



2人の求めていた愛の形が違っていたこと。

それが結果的に悲劇ともいえるあの終わり方になってしまったのか。


それは同時に、自分達があの時代に生きていたら選んだかも知れない道に思えた。

かも、なんて仮の話では語れないだろうけど。



彼が結婚前の自分の娘に問いかけた、

「(結婚相手の男は)本当にお前を愛しているのか」

というセリフが、自分としては一番心に残った。


では、イニス自身が一番に愛していたのは?


それなのに、その一番の相手を選択しなかったのは何故なのか?


子どもの頃のトラウマが原因なのか。

自分の父親が行った(らしい)同性愛者へのリンチ(これは実際にあった事件を基にしているらしいが)を見せつけられて、恐怖に竦んでしまったのか。

打ち消そうとしてもどうにもならない記憶に歪められた価値観が、大人になった彼を縛り付けている鎖に思えた。

まるで聖地のような高山でしか自由になれない、行き場のない子供の様に。


あの時代の閉塞性というか、同性愛に対しての偏見や、存在すら受け入れ難い時代背景(というか、当時の多くの市民感覚?)があったからだとは思うが。


生き方を選択できないと言うことは、これほどまでに苦しく辛い。


一方で、ジャックと再会してからのイニスが、共に家庭を築いた妻をないがしろにしていく過程は、あまりにも男のエゴ丸出しで、言葉も出ない感じだった。


そんな彼だったが、自分の娘達は、一番の相手を退けてでも「優先」させた存在だったわけで。


もしも自分にも子供がいて、同じシチュエーションが訪れたとしたら、家庭を壊してしまう程の彼への想いを、やはり娘達の前では隠蔽してしまうんだろうか。



これは同性への愛にたいしての認識や、その存在についての感覚を問われているだけでなく、3世代に亘る血の絆が複雑に絡み付いた、家族愛を問われる映画でもあったと思う。


家族愛というか、愛するが故の憎しみや期待や裏切りも含めての愛。



相手がいなくなって初めて完結する愛に、意味があるとすれば何だろう。

悲しい程綺麗で永遠かもしれないが、一度でも本当に大切な人を失った経験のある人間だったら、このラストはきっと耐えられないと思うだろう。

自分もだが、ましてや彼には絶対そんな思いをさせたくない。


そして、一番を押し殺して生きなくてもいい時代と場所に生まれた事に、感謝したい。


感傷に浸りたくはないが、観ていると、自分の中の醜い物が引き擦り出されて来るような映画だった。


暫く映画は控えようかな・・


とか言いながら、また映画観に行ってしまった・・


「ホテル・ルワンダ」


これも家族がテーマの重い映画だった。


いつかまた、記事に出来たらいいかなと思っています。
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03:18  |  趣味  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

おお。ついに感想、アップしてくださったんですね。

映画館で見ると、日常生活からすっぱり切り離されるせいなのか、
特にいろいろなことを考え込んでしまいますよね。
でも、ブロークバックマウンテンの風景は
やっぱり、見に行ってよかったでしょう?(えらそうに)

自分が、あるいは身近な人が同性愛者であることを恐れる気持ちって、
特に男の人たちの中で、
本能的なものもあるのかなと思うことがあります。
その一方でプラトンの頃から「同性愛?あって当然」という文化もあったり。

私としては、いろんな関係が、「あって当たり前」な社会が来るといいなあと思ってます。
コロン |  2006.05.10(水) 10:18 | URL |  【編集】

コロンさん

ついにアップしました(笑)
その前に、記事を書きながらアップアップしたのですが(笑)
コロンさんのお言葉通り、やっぱりあの風景は圧巻でした。
あの風景だけ観に行ってもいい!w

でも、現実で凹む出来事が前後してあったので、やっぱり観に行かない方がよかったのかな、とも思ったり・・(すいません)

>本能的なものもあるのかなと

って言うか、自分の中に、もの凄くズルい気持ちが潜んでいる(多数派が望んでいる『あっち側』に、いつでも戻って行ける自分、みたいな感覚)事に気付かされて、自己嫌悪に陥って、ドツボにはまったり(汗)
まだまだ愛と修行(笑)が足りません。

>いろんな関係が、「あって当たり前」な社会が来るといいなあ

本当にそうですね。
世の人全員に理解して貰いたいわけじゃなくて、そんな人間がいても全然構わないよ、って社会になってくれれば、と思います。
V |  2006.05.12(金) 03:39 | URL |  【編集】

初めまして

初めまして。
感想、書かれるのを心待ちにしていました。

あの雄大な自然には圧倒されました。
翻訳本に実在はしないけど、モデルの山はあるみたいに書いてあったので、行ってみたいとマジに思いました。
エンドロールに流れる歌もステキでした。ストンと心に落ちてくる歌詞でした。

正に観終わった後(観てる最中もかな?)号泣してしまい、突然の別れに自分をだぶらせてしまったのかもしれません。失ってからいくら後悔しても遅すぎるから、言葉でも身体でも精一杯愛情表現したいものです。

vさんは実践されてるでしょうけど。
これからも時々コメント入れさせて下さい。
晴麟 |  2006.05.17(水) 14:23 | URL |  【編集】

ご訪問ありがとうございます。

レス遅くなりました。

映画の感想ですが、ようやく書く事が出来たと言う感じでした。
あれから時間が経過して、今はかなり客観的に見られるようになりました。

あの映画は、愛の喪失と再生の物語だと思います。
告げられなかった想いや叶わなかった夢、歯車が1つ合わなかった為に出会えなかった人々など、あらゆる残念で虚しいものの残骸の中から生まれてくるものがきっとあるのだと。
どんなに傷つき、全てを失ってもあの山を思い出す度に幾度でも蘇る。
イニスの想いはそんなものだったのかも知れません。

誰かを愛しく想う気持ちは止め様がなくて、自分でも驚く程ですが(照)、これからも実践し続けたいと思います。
ぜひまた、お越しください。
V |  2006.05.21(日) 03:02 | URL |  【編集】

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