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2010.06.01 (Tue)

あなたが そこに いるだけで

すっかりご無沙汰してしまっています。

にもかかわらず、ご訪問ありがとうございます。

只今、公私ともに、余裕のない状態です。







【More・・・】

プライベートで、友人を喪いました。

愛しい人と生活をともにして何年も経っていなかったのに、彼は家族も親も残して旅立ってしまいました。


病気だったのか、事故だったのか、もしかして自死だったのか、それすらわからない、

本当に突然の、余りにも早く若過ぎる死でした。



友人達はみな、嘘だろう、信じられないと嘆いて。

俺自身も、今でも信じられない思いで一杯です。





あなたがそこにいるだけで幸せだと言ってくれる人がいるなら、

いや、たとえそれが身近な誰かでなくても、

たとえそんな人がいなかったとしても、

生きてこの世に息をしているのなら、自分で自分の命の選択ができるのなら、どうか、最後まで、生き抜いてほしい。


救いのない人生ならば、生き抜くことの方が地獄だと、俺もかつてはそう思っていたし、

そう思う人間にとって、死は冷たく甘美で、魅惑的に思えたけれど。


それでも俺は敢えて叫ぶ。

死んで花実が咲くものか、と。










何年も前に、やはり若くしてその命を永遠に喪った知人がいました。

その時に綴った雑文を、拙文で申し訳ないですが、弔い代わりにここに書きたいと思います。


どうしようもなく湧き上がる疑問や、友人の命をいとも簡単に奪ってしまった、人智の及ばない大きなものに対しての憤りと、

そして、心から彼の冥福を祈って。

















風になって




3月、同棲している恋人が遠い支社に転勤になり、俺が会社で忙殺され、にっちもさっちも行かない時間を過ごしていた慌しい季節に。

ある親しい知人が亡くなった。



彼とは以前、一緒に仕事をした時期があり、仕事に対するその姿勢には、一種の畏敬の念を抱いていた。

彼はいつも背筋をぴんと伸ばした厳格な人で、類まれな自尊心と信念の持ち主で、
こうと決めたら絶対に節を曲げない、頑固とも思える強靭さを有していた。

同業者の親しさだったが、俺も、融通の利かない彼と、仕事の上で何度衝突したかわからない。


そんな風に他人に厳しい人だったが、しかし同時に、俺の知っている誰よりも自分に厳しい男だった。

そう言えば彼の大笑いする顔なんて、見た事もない。

決してギラギラした雰囲気の人ではなかったが、その信念と生き様故に、俺が彼に抱いたのは肉食獣のイメージだった。

それも、捕まえやすい弱い獲物に狙いを定めて、比較的短時間のダッシュで思いを遂げるような獣ではなく、物陰に潜み、延々と獲物の到来を待つような、それでいて、ふと気づいた瞬間には喉笛を噛み切っているような野生のスナイパーにも似て。

ほんの少し触れただけで音もなく切れてしまう、よく研がれたナイフ、というのが印象として近いのかもしれなかった。


そして彼は優秀ではあったが、目的の為なら他の批判を恐れない、たとえ上司でもご機嫌を取らない、 そんな一本気な性格ゆえに、当時の上司との折り合いも悪く、普段でも忙しい時期に上司から嫌がらせのように押し付けられた大量の仕事を、粉骨砕身して処理した果てに、左遷の憂き目に遭い、その引継ぎの最中に人事不省になって倒れたのだ。


彼の葬式で流れていたのが、『千の風になって』のメロディーだった。

何年か前の某国営放送の歌番組に出演してから、勿論、その前からブームは起こっていたのだったが、その曲自体は街角でもよく耳にしていた。

歌詞の内容はともかく、彼が亡くなるまでは、俺にとって、巷にありふれた流行歌の1つでしかなかったのに。

彼の魂を弔う場所で聞いてから、その歌は、急激に大きな意味を保有するようになった。



千の風になって、花弁のように散り去っていった、1つの生命。

そしてどこかで同じように、散り続けているたくさんの生命達。



彼と同じ様に寸暇を惜しんで仕事をこなし、いつ落ちてもおかしくないと思われるギリギリの綱渡りを繰り返し、またはノルマに縛られる日々をどうにか耐えていた仕事仲間達は、彼の死を悼み、嘆きながらも、明日は我が身だと、背筋を這い上がる戦慄に身震いした。


もしかしたら、彼を鋭い牙で切り裂いた会社という組織、そして社会のシステムこそが、本当の肉食獣なのかもしれなかった。


『私のお墓の前で  泣かないでください
そこに私はいません  眠ってなんかいません』

(『千の風になって』より抜粋  日本語詞 新井満)



今でも彼の会社を訪れたら、いつもの場所にシニカルな笑みを湛えた彼が、ひょこっと現れるんじゃないのか。

気安い挨拶の代わりに、 政治談義でも持ち出して、俺に論争をふっかけるんじゃないのか。

どうしても、そんな気がして仕方がない。



(『Jammin’ Words~交差する言霊 共通テーマ「肉食獣」』より再構成して転載)





ホント、俺が言うのもなんですが(大汗)、みなさん、ご自分の体をもっと労わって大切にしてください。

誰も貴方の代わりにはなれないのだから。








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