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2010.04.09 (Fri)

Venus de Milo

時々何をやっているのか、わからなくなる時がある。



【More・・・】


自分の力の無さに凹み、一方でくたびれて疲弊した心と体に鞭を入れ、強がってみたり。

これは何のための、誰のための仕事で、何ゆえに懊悩しているのかさえ見失いそうな。

あまりにもハードな状況に鬱屈が高じて、己の存在意義までを疑ってしまいたくなるような底冷えの春。

時間も機会もままならない、そんな余裕のない自分の姿に深く嘆息する。




この春に、恋人はまた1つ肩書きが増えた。

能力を買われて、大きな仕事を任されたのだ。

当然仕事量も増え、帰宅時間も大幅に遅くなった。





そんな彼が昨日遅く帰宅して、夜食としか思えない時間に軽い夕食を摂りながら、

「なあ、今日は何の日か知ってるか?」

と俺に尋ねてきた。

唐突な問いかけに面喰いながら、

「今日? ・・・・・・灌仏会?」

甘茶など飲んだこともないくせに、そんな答えがするりと口から出て来る。

「そうかもしれないけど・・・・」

彼は静かに微笑みながら、

「今日はね、ミロス島でミロのヴィーナスが発見された日なんだ」

ルーヴルにある大理石の像の名を、非日常としか感じられないような言葉を、ごく自然に語り出す。

奇しくもそれは、日本で公開された日と同じなんだよ、なんて続く彼の話にいつしか惹きつけられて、癒されて、冷たく固まりかけていた俺の心も、鉛のような体も、息を吹き返す。




彼にはいつも叶わないな、と思う。

でもそれが悔しいのではなく、嬉しいと感じるのは、何故だろうな。





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01:10  |  日記  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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