2008.11.27 (Thu)
最愛の系譜(上)
「お前さ、俺の事、どう思ってる?」
ついに彼の口からその言葉を聞いた。
ついに、と思ったという事は、自分はこれを恐れていたという事か。
それとも、この言葉を待っていたという事なのか。
「もしも、それでも俺の部屋に来るっていうんなら、俺、お前の事、どうするかわからないからな」
とも言われてしまった。
どうするのか、どうすればいいのか。
たった2つの選択肢に、たった1つの答えしかないのに、何故自分は迷うのか。
唐突な始まりですいません。
順番から言えば、5番目の話になるのかな。
Ⅰ 始まりの時
Ⅱ 砂に滲み込む 水のように
Ⅲ 読む前の処方箋。
Ⅳ 人を恋うる歌
先日の予告からまたまた時間が経過してしまいました。
昔の若くて?ヤンチャ?だった俺を、生温かい目で見守っていただければ幸いです。
あまり褒められた話ではありませんので、いつもの砂吐き惚気ブログ(←おい)だけで満足、と仰られる方は、スルーをお願いします。
では、どうぞ。
彼は俺に初めて逢った時、
「見つけた」
と思ったらしい。
何故だかわからないけど、彼の人生に何らかの関わりを持つかも知れない、と直感したらしい。
俺の方はと言うと、薄情にも全く何も感じず(笑)
と言うか、趣味が同じで話しやすい人だな、位には思った。
2人の印象にはかなりの温度差が(汗)
彼とは、本当に何のこだわりもない友人として付き合っていた。
長くいる時間が増えると、興味関心がある趣味の話だけじゃなくて、学生(主には大学の頃の話だったけれど)時代の思い出とか、恋バナなんかも当然、始まったりする。
そして時には会社の先輩に連れて行って貰った風俗の話もするくらい(さすがに誘い合って行くような事はなかったが)、本当によくある普通の男同士の付き合い、だった。
少なくとも、俺の方はそう思っていた。
ずっと後になって、恋人として付き合うようになってから聞いたのだが、彼が一体いつ、自分の気持ちを自覚したのか、だが。
彼がまだ俺の会社に仕事で出入りしている時に、会社の女の子達の雑談で、
「ねえねえ、○○部のV(俺ですね。笑)さんって、今フリーなんだって」
「え? 本当?」
「ホント、ホント。だって本人から直接聞いたんだもん」
「ラッキー! じゃあ、あたし、誘ってみようかなー」
なんて話しているのを偶然小耳に挟んだ、というか聞いたそうで。
その時、彼は、
そうか、Vさん、今フリーなのか・・
あー、よかった、ラッキーだなー。
なんて思った後、
ん!?
って、感じだったらしい。
おいおい、ちょっと待て、俺、と。
何でラッキー、とか思うわけよ?
みたいな、心中穏やかでないというか、胸がざわざわした感じに妙に焦って、
自分の中で、不測の未体験の事態が起こっている事に気がついたらしい。
彼自身のセクシャリティについては、そんな根掘り葉掘り聞いたわけでもないが、俺と付き合うまでは、付き合ったのは女性だけだったし、決して相手に不自由しているって感じでもなかった。
彼は、今も年齢相応に渋いが、昔は今より女性受けするルックスだったから、その当時から相当モテていたようだが(微妙にモヤモヤするので、あまり詳しくは聞いていない)、彼自身の、妙に頑固な気質や、芸術家肌の人間特有の感性の繊細さなどもあって、どんな女の子と付き合っても、誰といても、何かしっくり来なくて、何かが違う、という感じがしていたらしい。
自分の事を本当に理解してくれる人間には一生出逢えないかもしれない。
そう思って、一時は結婚しない覚悟も決めていたそうだ。
それで、結婚をせっつくご両親と、毎月のように喧嘩していたらしい。
一方で、彼は男とセックスする、そんな夢も時々見ていたらしいから、潜在的にはそういう願望があったのかもしれない。
だから、それほど躊躇なく、男を好きになったと言う感情を受け入れられたのかもしれなかった。
夢の相手の顔はよくわからなかったそうだが、黒髪だった、と言っていた。
じゃあ、もしかして俺だったのかな? なんて、都合のいい憶測をしてみたり(笑)
まあ、もっと後になってから聞いてみたら、
「お前が男でも女でも、どっちでも惚れてた」
なんて、どうにも照れくさくて仕方がない台詞を言ってくれたのだが・・・
続きます。
何とか時間をつくって出掛けた時の写メ。
逆光だったせいか、太陽が黒くなってしまう、という珍しい1枚となりました(^^ゞ
でも、せっかく紅葉が綺麗だったのに、全然見えないっすよね・・・
(失敗作か!?)
ついに彼の口からその言葉を聞いた。
ついに、と思ったという事は、自分はこれを恐れていたという事か。
それとも、この言葉を待っていたという事なのか。
「もしも、それでも俺の部屋に来るっていうんなら、俺、お前の事、どうするかわからないからな」
とも言われてしまった。
どうするのか、どうすればいいのか。
たった2つの選択肢に、たった1つの答えしかないのに、何故自分は迷うのか。
【More・・・】
唐突な始まりですいません。
順番から言えば、5番目の話になるのかな。
Ⅰ 始まりの時
Ⅱ 砂に滲み込む 水のように
Ⅲ 読む前の処方箋。
Ⅳ 人を恋うる歌
先日の予告からまたまた時間が経過してしまいました。
昔の若くて?ヤンチャ?だった俺を、生温かい目で見守っていただければ幸いです。
あまり褒められた話ではありませんので、いつもの砂吐き惚気ブログ(←おい)だけで満足、と仰られる方は、スルーをお願いします。
では、どうぞ。
彼は俺に初めて逢った時、
「見つけた」
と思ったらしい。
何故だかわからないけど、彼の人生に何らかの関わりを持つかも知れない、と直感したらしい。
俺の方はと言うと、薄情にも全く何も感じず(笑)
と言うか、趣味が同じで話しやすい人だな、位には思った。
2人の印象にはかなりの温度差が(汗)
彼とは、本当に何のこだわりもない友人として付き合っていた。
長くいる時間が増えると、興味関心がある趣味の話だけじゃなくて、学生(主には大学の頃の話だったけれど)時代の思い出とか、恋バナなんかも当然、始まったりする。
そして時には会社の先輩に連れて行って貰った風俗の話もするくらい(さすがに誘い合って行くような事はなかったが)、本当によくある普通の男同士の付き合い、だった。
少なくとも、俺の方はそう思っていた。
ずっと後になって、恋人として付き合うようになってから聞いたのだが、彼が一体いつ、自分の気持ちを自覚したのか、だが。
彼がまだ俺の会社に仕事で出入りしている時に、会社の女の子達の雑談で、
「ねえねえ、○○部のV(俺ですね。笑)さんって、今フリーなんだって」
「え? 本当?」
「ホント、ホント。だって本人から直接聞いたんだもん」
「ラッキー! じゃあ、あたし、誘ってみようかなー」
なんて話しているのを偶然小耳に挟んだ、というか聞いたそうで。
その時、彼は、
そうか、Vさん、今フリーなのか・・
あー、よかった、ラッキーだなー。
なんて思った後、
ん!?
って、感じだったらしい。
おいおい、ちょっと待て、俺、と。
何でラッキー、とか思うわけよ?
みたいな、心中穏やかでないというか、胸がざわざわした感じに妙に焦って、
自分の中で、不測の未体験の事態が起こっている事に気がついたらしい。
彼自身のセクシャリティについては、そんな根掘り葉掘り聞いたわけでもないが、俺と付き合うまでは、付き合ったのは女性だけだったし、決して相手に不自由しているって感じでもなかった。
彼は、今も年齢相応に渋いが、昔は今より女性受けするルックスだったから、その当時から相当モテていたようだが(微妙にモヤモヤするので、あまり詳しくは聞いていない)、彼自身の、妙に頑固な気質や、芸術家肌の人間特有の感性の繊細さなどもあって、どんな女の子と付き合っても、誰といても、何かしっくり来なくて、何かが違う、という感じがしていたらしい。
自分の事を本当に理解してくれる人間には一生出逢えないかもしれない。
そう思って、一時は結婚しない覚悟も決めていたそうだ。
それで、結婚をせっつくご両親と、毎月のように喧嘩していたらしい。
一方で、彼は男とセックスする、そんな夢も時々見ていたらしいから、潜在的にはそういう願望があったのかもしれない。
だから、それほど躊躇なく、男を好きになったと言う感情を受け入れられたのかもしれなかった。
夢の相手の顔はよくわからなかったそうだが、黒髪だった、と言っていた。
じゃあ、もしかして俺だったのかな? なんて、都合のいい憶測をしてみたり(笑)
まあ、もっと後になってから聞いてみたら、
「お前が男でも女でも、どっちでも惚れてた」
なんて、どうにも照れくさくて仕方がない台詞を言ってくれたのだが・・・
続きます。
何とか時間をつくって出掛けた時の写メ。
逆光だったせいか、太陽が黒くなってしまう、という珍しい1枚となりました(^^ゞ
でも、せっかく紅葉が綺麗だったのに、全然見えないっすよね・・・
(失敗作か!?)
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まかろん |
2008.12.01(月) 01:54 | URL |
【編集】
レスが非常に遅くなり、申し訳ありません!
彼が直感で俺の事を『本当の半身』だと思ってくれたことは全くもって奇跡のようで、多分、彼との出逢いがなかったら、俺はきっと今までと変わらない人生をのらりくらりと送っていたことでしょう。
適当に生きる事は、それこそ安易で楽ですからね。
いくら恋は障害が多い方が燃えると言っても(え? そんな事は言ってないですか?)
人生の醍醐味を遥かに超えた苦労を、信念に近い情熱を以って、彼が1つ1つ乗り越えてきてくれたこと。
それが本当の奇跡なのかもしれません。
(そして、これ↑は、惚気なのかも知れません。照)
俺はいつも、かっしーに苦労ばかりさせているんですよね。
いやはや、申し訳ない(-_-;)
>ただ、そういう時には両方がこの人!っと思ったというのはあまり聞かず
>片方がこの人!と気付いたという話ばかり。
きっと、そういう事に気付けるのは恋の達人なんだろうし、どれだけ自分のインスピレーションを信じて行動できるかで、その後が決まってくると思うんだけど。
かろちゃんにも、きっとそんなお相手がいる筈です。
応援していますよw
彼が直感で俺の事を『本当の半身』だと思ってくれたことは全くもって奇跡のようで、多分、彼との出逢いがなかったら、俺はきっと今までと変わらない人生をのらりくらりと送っていたことでしょう。
適当に生きる事は、それこそ安易で楽ですからね。
いくら恋は障害が多い方が燃えると言っても(え? そんな事は言ってないですか?)
人生の醍醐味を遥かに超えた苦労を、信念に近い情熱を以って、彼が1つ1つ乗り越えてきてくれたこと。
それが本当の奇跡なのかもしれません。
(そして、これ↑は、惚気なのかも知れません。照)
俺はいつも、かっしーに苦労ばかりさせているんですよね。
いやはや、申し訳ない(-_-;)
>ただ、そういう時には両方がこの人!っと思ったというのはあまり聞かず
>片方がこの人!と気付いたという話ばかり。
きっと、そういう事に気付けるのは恋の達人なんだろうし、どれだけ自分のインスピレーションを信じて行動できるかで、その後が決まってくると思うんだけど。
かろちゃんにも、きっとそんなお相手がいる筈です。
応援していますよw
V |
2008.12.30(火) 20:00 | URL |
【編集】
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私にはそんな感覚が今までなかったので、かっしーさんが羨ましくもあります。
ただ、そういう時には両方がこの人!っと思ったというのはあまり聞かず
片方がこの人!と気付いたという話ばかり。
何故でしょう?
「見つけた」と思ったからと言ってその後すべてがスムーズに行くとは限らない所が
人生の醍醐味?
苦労して一つになるからこそ絆も強いのかもしれませんね。