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2007.08.07 (Tue)

夕凪と桜に寄せて(加筆修正あり)

今回の記事については、何を書くべきか、取捨選択に非常に苦労しました。

つらつら書き始めてみると、「卒論かい!」とツッコミを入れそうになるくらい恐ろしい分量の文章になってしまいそうで(汗)

その上、あれこれ書いている内に、先日の参院選に絡めた、イデオロギーに関する問題等々、何だか焦点がずれた話題や、デリケートな問題にもかかわらず、わかりにくい文脈が連なってしまった。

非「爽やかな読後感」で、読んで下さった方の頭を痛くしてしまうだけだと思うので、全文あっさりデリート。

沈黙は金、雄弁は銀とも言うが、敢えて長々と語らずに、全く別の切り口から臨んでみたいと思う。

【More・・・】
まずは。
この本を(原作・漫画です)をご紹介します。
「夕凪の国 桜の国」

映画も封切られたが、まだ観ていないのでなんとも言えない。)



軍人でもなく、戦争によって利益を得る一部の人間でもない、

そんなごく普通の人々が、唐突に、有無を言わせずに、何物にもかえ難いものを奪われる不条理。

あの原子の熱線と光と、直後に起こった火事と、おびただしい量の放射能で、生きたまま身体を焼かれ、家族を焼かれ、人生を焼かれ、そして魂までも焼かれた事。

その苦しみがその時だけで終わらず、心の傷と後遺症に長く苦しめられ、原爆症である事で更に差別された事。

それを、「仕方なかった」、などという一言で片付ける事など到底出来ない。

そんな事が、静かに、しかし秘めた激情とともに伝わってくる物語です。



戦争の本質は人間性の破壊で、尊厳の喪失。

普段は優しい家族が、頼れる友人が、戦場では別人のように変貌させられてしまう。

見も知らぬ相手を殺し、生活を破壊し、そんな異常な状態で命を危険に晒し続けることで、やがて、自分自身も壊れてしまう。
元の「その人」には戻れなくなってしまう。

それが戦争と言うものだと思う。

たとえ、「大切なひとを守る為に戦う」なんて綺麗な言葉で飾られていたとしても。


8月5日。
平和公園は、大勢の、そして多くの国の人々で溢れていました。

memorial2.jpg
6日の記念式典に向けての準備が着々と行われていました。

dome2.jpg
青い空は青いままで。

dome3.jpg
鮮やかな薔薇の向こうにドームが見える。
穏やかで美しい光景(写真はイマイチですが。汗)

sadako1.jpg
原爆の子の像。下は寄贈された折鶴の展示。

sadako2.jpg
被爆して何年も経過してから発症した少女サダコ。
願いを込めて、病床で折り続けた千羽鶴。
しかし、幼い命が遠くに旅立つのを止められなかった。

memorial3.jpg
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

新しい建物で、貴重な被爆証言などを、映像と活字で保存している。
設置された機械でデータを読む事が出来る。
爆心地から見た当時の街の風景も体験する事ができる。

memorial4.jpg
現在行われている展示は、
企画展「「しまってはいけない記憶-助けを求める声を後にして」。
来年の3月31日までだそうです。
よかったら見に行ってみてください。

広島平和記念資料館WEB SITE



「最近のいろんな風潮とか世相とか見ているとさ、俺、安易に平和、と言う言葉を使うのが怖くなってきたよ」

ドキッとするような事を、かっしーは言う。


今は、本当に「平和」なのだろうか。

足元の薄い仕切りのすぐ下には、ぱっくりと開く、大きくて暗い闇があるのではないか?

 
1945.8.6。  AM  8:15。  ヒロシマ。

1945.8.9。  AM  11:02。  ナガサキ。


あの時に、あの場所で何が起こったかを、

そして、その後に何が待っていたのかを、

風化しつつあるからこそ、次の世代に語り継がなければならない使命が、俺達にはある。




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06:30  |  日記  |  トラックバック(0)  |  コメント(6)

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 |  2007.08.07(火) 11:29 |  |  【編集】

おはようございます!
さっそく 夕凪の街桜の国  読みました。
心静かに向かえる時間になってからページを括ったんですけれど、作者さんのあとがきにたどり着いたら はらはら 涙が止まらず
VさんがUPしてくださった記事と併せて いろんなこと…心に受け刻みました。

世の中は、ホントニ混沌としていて 目の前の日々はめまぐるしくも慌ただしくって 思わず流されてしまいそうになります が、
でも そうですよね
…自分なりにしっかり目を見開いて そして
考えて 動いていかなければ。

 毎年 黙祷してきましたけれど、今年からはヨリ心込めて 祈りを捧げようと思います。

Vさん 御本の紹介と記事 ありがとうございました。
伊織 |  2007.08.09(木) 09:27 | URL |  【編集】

私は長崎の原爆資料館には何度も行ってるのですが、
広島の方はまだ一度も行ったことはありません。
友人のご主人は広島出身ですが、辛い目にあったのは広島の人間だけじゃないから・・
と,私たちの間で原爆の話題が出ることは今まで一切ありませんでした。
身内にそういう経験をされた方がいらっしゃっても、
辛い経験なので話されない方も多いと聞きます。
昨日、「夕凪の国 桜の国」 を買い求め読んでみました。
作者の方のあとがきに見られるように、私もある意味辛いことはあまり見たくない
という事で無縁でいようとした処がありました。
しかし、Vさんとご縁があって、このような本を紹介していただいて、
自分の身近な事として受け入れれば心の奥深い所を強く揺さぶられる結果となりました。
時間が経ってから死に至ったり、原爆症での差別が未だに続いている事などが
淡々と描かれていて、
それが却って現代でも続いていて、身近に生き続けている問題である事を
強く表わしていました。
そのことによって、今までだったら私にとって他と変わらない一つのニュースだった
安倍首相の原爆症認定基準の見直しも、結果を見届けたい問題となりました。
6日の夜の番組では、アメリカで原爆の事を教えている教師の話題を
取り上げていましたが
勉強する前には原爆を落として当たり前だったと思っていた生徒も
勉強してからはそうは言いません、とその教師は言っていました。
知らないという事は怖い事だし、日本人であれば自ら知ろうとすれば、
できるわけですから・・
まず、関心を持ち、自分の身近な事として捉え、風化させない気持ちを持つ事が
大切なのかと思います。
今回Vさんには色々な事を考える示唆を与えてくださったことに感謝します。
ありがとうございました。
まかろん |  2007.08.09(木) 22:48 | URL |  【編集】

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 |  2007.08.15(水) 09:40 |  |  【編集】

戦争によって引き起こされる「愚」は、第一次世界大戦を描いたレマルクの名著、「西部戦線異常なし」にも、既に、恐ろしいほど克明に描かれているのですが。
(かなり古いですが映画もあります。よろしければご覧下さい)


◆管理人コメントのMさんへ

こんばんは。レス、遅くなってすいません。
コメント、ありがとうございます。

>この映画の主演をされた田中麗菜さんのインタビューを目にしました
>Vさんの記事を読むまで漫画原作とは気づきませんでした

この本は多分今年じゃなくて、去年だったか一昨年だったかに発行されたと思います。
いつだったか、帰郷して、市内の少し大きな本屋に行った時に、よく見えるところに展示紹介されていたんです。
手にと取ってみたら、戦争の傷跡と平和の尊さが、押し付けがましくなく、さりげなく描かれていて、それだけに胸に迫ってくる話につい見入っていました。

戦争は何度も人を傷付け、崩壊させる。
終わって何年も経過しても、これから幸せになろうとした女性、そして彼女の未来の伴侶になる筈だった相手との未来をも奪った悪魔の所業です。

>日常で何が「平和」なのかを意識し、そのために守るべき物と語り継がなくてはいけない過去の負の遺産を認識して、しっかりと後世へ繋いでいくことが大切なんだな、と感じさせられました。

本当に同感です。

暑中お見舞い、ありがとうございます。
毎日益々暑いですが、Mさんも体調を崩されませんように。


◆伊織さんへ

こんばんは。
レス、いつも遅くなってすいません。

早速に本を読んでいただけたようで嬉しく思います。
本と合わせて、俺のレポート(そんないいもんでもないですが)も見ていただき、ありがとうございました。

>自分なりにしっかり目を見開いて そして考えて 動いていかなければ。

目の前の出来事に、世の慌しさに、俺もついつい流されてしまいそうになります。
それでも、例え一時でも足を止めて、流れを読んで、自ら考えて進んでいかなくてはならない時があると思うのです。

俺も今年はいつもより心をこめて、祈りと黙祷を捧げましたよ。
一過性の出来事ではなく、これからも続けて、そして繋げていきたいと思っています。


◆まかろんさんへ

こんばんは。
レス、いつも遅くなってすいません。

>私は長崎の原爆資料館には何度も行ってるのですが

これは俺と逆ですね。
俺は長崎の資料館には行った事はありません。
故・北村西望氏の、あの有名な記念像は見たし、浦上天主堂にも行って黙祷もしたのですが。
是非行ってみたいとは思っています。

>身内にそういう経験をされた方がいらっしゃっても、辛い経験なので話されない方も多いと聞きます。

去年の記事に書きましたが、俺のじーさんも被爆しました。
でも、多くを語らないまま、亡くなりました。
本当に辛い体験だから、忘れたかったのかもしれません。
俺自身も、地元にいた時にはじーさんの体験についてよく知らなかったし、知ってからは地元にいなかったので、それが周囲の人間との話題にのぼることもなく、ずっと過ごしてきました。
地元の友人には被爆2世や3世もいますが、彼等にも今のところ、何も話してはいません。
それがいいとは思っていないのですが。

でも、今までそんな風に口をつぐんで来られた当事者の方々が、この出来事を風化させたらダメだと、それこそ振り絞るように語り始められているのも事実です。
それだけ現在が危機的な状況にある、と言えるのだと思います。

身近な問題として捉え、知ろうとする事、考えようとする事。
そこが全てのスタートだと思います。

人には想像力があります。
全ての事を体験しなくても、この道が何処に続いているのか、この行為を行う事がどんな結果に繋がっていくのかを想像し、止める事もよりよい方向にもって行くことも出来る筈です。
原爆が戦争を早期に終結させた、と教える教育があって、その情報を何度刷り込まれても、
あのきのこ雲の下で何があったのか、そしてそれが戦争と言う異常事態の中で行われた非人道的な行為であり、そんな実験的な殺戮行為によって多くの時間を経ても尚、命を奪われた人が大勢いたという事実を知る事で変わっていけると信じています。

まかろんさんのコメントにもたくさんのご示唆があり、俺も多くの事を考えさせられました。
こちらこそ、ありがとうございました。


◆管理人コメントのCさんへ

こんばんは。
レス、いつも遅くなってすいません。

>その日私達も平和公園を訪れておりました。

教えていただいた時間帯を考えると、どうも俺とかぶっているようです。
どこかですれ違っている可能性大ですw
(予期せぬオフ会? 笑)
でも、あれだけの人の多さで、あれだけ広い敷地ですからね。
どうだろう・・・

>人々の、平和を願い、祈る姿を見つめて・・・
>いつも以上に身近に感じた8月6日。

現地を訪れる事は、貴重な体験だと思います。
何度か行っているのですが、特にあの5・6日辺りは、平和公園の周囲を取り巻く「空気」が、普段とは明らかに違いますからね。

>戦争について、平和について
>私達はもっと真剣に考えていかなければならないのだ
>そして、どうすればよいかを想像し、行動することが大切なんだ

本当に、強くそう思います。

>そのあと、この記事を読んで、娘と原爆について話をしました。

お、恐れ入ります(汗)
しかも、ブログ自体は見せないと言う、気の遣い方(大汗)
痛み入ります。

大人の真剣な態度や話は、きっと娘さんの心に届いたと思いますよ。
こちらこそ、ありがとうございました。
V |  2007.08.23(木) 01:23 | URL |  【編集】

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 |  2007.08.24(金) 01:31 |  |  【編集】

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