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2007.07.29 (Sun)

サイド・ストーリー⑤for our new start

サイド・ストーリー、ラストです。
これは少し長くなってしまいましたが。


俺達の、そしてみんなの新しい始まりの為に、傷だらけになったとしても歩き出したい。
得難い伴侶と肩を並べて。




【More・・・】


俺の新しい弟のリュウくん(仮名)はいいヤツだ。
何故今更弟が出来たのか、と言うと、妹が結婚したからだ。
(きっとみなさん、おわかりいただけていると思いますが。汗)

あ、妹、妹と書くのも何なので、そろそろ彼女にも名前を。
ユキ、でお願いします。
(勿論、仮名ですが)

リュウくんとは何度か一緒に飲みに行った事もあるし、グループで遊びに行ったりしたこともあるけれど、本当に素直で気持ちのいいヤツだ。
それはユキに初めて紹介された時から、変わらない印象だったように思う。
都会育ちの3兄弟の末っ子で、みんなから大事にされて育った屈託の無さが、彼の魅力でもある。

ひょろっとしてはいるけれど背が高くて、俺を見下ろしてくるところは何だけどな(汗)


実はリュウくんとは別に、俺にはもう1人、弟が存在している。

まあ、弟と言っても、ぶっちゃけ、かっしーの弟なんだけれど(は?)
一応仮名は、セイちゃん、で。
何で彼が、ちゃん付けなのか、というと、彼等のオフクロさんがそう呼んでいるからだ。

セイちゃんは、かっしーの弟ではあるけれど、彼と1つ違い、つまり彼とは年子なので、俺よりは年上だったりする。

・・・・とても微妙だ(汗)

というか、俺としてみれば、ちょっと難しい立ち位置だな、と感じてしまう。
まあ、別にいいけどね。
(本当はセイさん、と呼んだ方がいいのかもしれないんだが。汗)

おまけにこの弟は、かっしーより背が高い!
堂々の180センチ越え。確か183センチだったかな。
2人が俺の隣に並ぶと、もう・・・・

あんたら、でかいんだよ!!

塀か!? 

電信柱か!?

って、無駄に逆上してしまいそうな感じなのだ(涙)


「セイはさ、俺より背が高くてカッコよくて、頭も良くてスポーツも出来るからモテるんだよ」

って、かっしーは以前、出来のいい弟をそう褒めちぎっていたが(彼も少々ブラコン気味なところがあると思う)、俺の第3者的視点から見ると、
(と言いつつ、最もフィルターが掛かっている立場の人間の戯言で申し訳ないが)
彼の方がずっとカッコいいと思う・・・

・・・・あ、みなさん、もうウンザリですか?(汗)



さて。

本題に戻って、リュウくんの事なんだが。

リュウくんは俺達の事を知っていて、それはユキが教えたんだけど、彼女の言によると、それでも最初から特に抵抗感は無いようだったらしい。
彼の話では、そういう(ゲイの)友達が結構昔から身近にいたらしくて、つまり、免疫があったと言う事なのかもしれない。

今は一番の理解者だと言える妹も、初めから俺達をすんなり受け入れられた訳じゃなかったのに、不思議なものだ。

ちなみにユキには、彼女が高校を卒業するのを待ってカミングアウトした。
人は誰しも、それぞれの頭の中に、実像とは違うその人間の「イメージ」というものを持っているから、告白した時、彼女がどう感じるかがとても不安だった。
同時に、ユキならきっと、俺達の事をわかってくれる、いや、彼女にはわかって貰いたい、と思ってはいても、嫌われたらどうしようか、とか、口きいてくれなくなったらどうしようか、と言った後で後悔したりもした。
(実際、彼女は一瞬固まっていたし、かなり戸惑ってもいるようだった)

それに、溺愛と言われるくらいユキを可愛がってきたつもりだったけれど、男兄弟じゃなくて、彼女が(同じ女性の)「姉」を欲しがっていたのを知っていたから、半分は申し訳ない気持ちも存在していた。
ユキには、学生時代から、俺の歴代の彼女を紹介していたし、姉が出来るその日を待っていたかもしれない彼女の気持ちも、きっと宙に浮いてしまったことだろう。

ごめんな、ユキ。



「お前は、この家の大事な跡取りじゃけん」

よくそう言って、じーさんは子供の頃の俺を守ってくれた。
それはある意味、俺の心の拠り所でもあった。
「跡取りであること」が、当時親に否定され続けていた俺の「生存意義」のような、そんな気持ちに支えられていた時期もある。


だけど。

俺は、もうその道は選ばない。
選べない。
じーさん達の期待には応えられない。
ごめん、じーさん、ばーさん。


でも。

一番辛くて苦しい時期に、俺の命をを繋いでくれて、本当に感謝しているんだ。





妹達の結婚が決まってから、リュウくんと2人で飲みに行った。
彼は酒に弱いくせに結構食いついてくると言うか(笑)、2人して思っていたよりも多い酒量を酌み交わし、大いに食い、弁を打った。


店を出て、街を歩く。

「俺・・ユキが凄く大事なんですよ」

人群れを抜け出て、次第に静かな裏通りに入って、やがて住宅街に続く道を辿る頃、彼が幾分低めの声で、おもむろに話し始めた。
俺はタバコを吸いながら、少しはなれたところから、彼の背丈が作る、長い影を見ていた。

「あいつの言う事は、何でも叶えてやりたいって思ってます」

「うんうん、幸せにしろよ」

このヤロー、と腹の中で思いながら(笑)、しかしその決意は大いに結構なので、何度も相槌を打つ。

「あいつの望みだから・・・」

酒臭い息を吐きながら、リュウくんがゆっくり近づいてきて、妙に据わった目で、俺を見つめると、


「俺・・兄貴の事も幸せにしますから」




突拍子も無い事を言う、弱冠24歳の義理の弟。
(この時はまだ予定だったが)

彼の赤い顔を、俺はただ唖然と眺めていた。
         
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Comment

サイド・ストーリー④迄にはすでにコメントさせていただいていましたので
(これ以上すると本当のストーカーに)
⑤だけに(笑)


なんて読後感の良い話なんでしょう!!

>「あいつの言う事は、何でも叶えてやりたいって思ってます」
>「あいつの望みだから・・・」
>「俺・・兄貴の事も幸せにしますから」

妹さんのお相手の方、本当に良い方ですね。
それぐらいの年頃の時って自分の幸せのことで手一杯のような気がしますが・・
愛している人とその家族にも幸せになってもらいたい・・
お若いのに立派ですね。
かっしーさんやそのご家族にも似てらっしゃるような気がします・・(^ω^)
Vさん、妹さんの人間性が良い方を惹きつけてらっしゃるのでしょう。
ユキさんもカミングアウトでは最初は複雑な気持ちだったかもしれませんが
今ではかっしーさんとも仲良くされてるし、本当によかったですね。
もちろんお相手の方も免疫があってよかった(笑)
こうやって家族が増えていくのって幸せなことですね。
それぞれがそれぞれの幸せを願ってて・・(*´∀`)
今回本当に気持ちの良いお話で、こちらも幸せを分けていただいたみたいで嬉しいです。
ありがとうございました。

ちょっとかっしーさんの弟さんに興味があります(≧▽≦)




まかろん |  2007.08.02(木) 19:18 | URL |  【編集】

まかろんさんへ

猛暑お見舞い申し上げます。
体調を崩してはおられませんか?

コメント、いつもありがとうございます。

>愛している人とその家族にも幸せになってもらいたい・・
>お若いのに立派ですね。

そうですね、リュウくんは本当にいい男ですよ。
どこからあんないいヤツを連れてきたのか、我が妹ながら褒めてやりたいです(笑)

>もちろんお相手の方も免疫があってよかった(笑)

これは・・・
彼の話を聞いてみると、高校の時に男子校だったらしくて、関係者の方が(笑)同じクラスにいたそうです。
しかも、男同士で三角関係だったとか何とか・・
(リュウくん達は、3人をクラスメートとして温かく見守っていたとか何とか・・)
ああっ、俺達の時代とは違う! 
って、湧き上がるジェネレーションギャップ(それから都会度?)に、ちょっと全身が震えましたw

>こうやって家族が増えていくのって幸せなことですね。

家族が増えて、お互いの幸せを願い合っていけるのは本当に喜ばしい事です。
でも、ここには書いていないのですが、実は俺達の家族には、今後、複雑な事情が控えています。
俺とかっしーの事を抜きにしても、妹やリュウに、俺は、随分重いものを背負わせてしまったと思っています。
あいつらはそんな事、絶対に言いませんし、多分それに関しては愚痴も言わないと思いますけど。
だからこそ、何事にたいしても当たり前だと思わずに、出来るだけの事はしていきたいし、そうするつもりです。
何だか禅問答みたいで、意味が見えなくてすいません。

さて、ご要望のあったかっしーの弟の事ですが(笑)
かっしーは、彼のオヤジさんによく似た容貌をしていますが、セイちゃんはオフクロさんに似ています。
だからあまり似ていない兄弟なんですがねw

でも、初めてかっしーが俺をセイちゃんに引き合わせてくれた時(勿論、俺が一緒に暮らしている恋人なんだってカミングアウトした上で)、
セイちゃんは絶対に俺と目を合わせませんでした。
ずっと離れたところから近づかずに、困った顔のかっしーが、近くで俺の事を紹介しようとしても、決して俺の傍まで来ませんでした。
俺と一言も口を利かなかったし、本当に視線一つも合わせなかったし、全身から、拒絶するような空気が出ていました。
ぶっちゃけ、認めてなかったんだよな、俺の事を。

まあ、今は結構仲良しなんですけど(笑)

そんな一概なところのある、芯の通った男です、ってことでご紹介を終わりたいと思います(ははは)
V |  2007.08.15(水) 02:31 | URL |  【編集】

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