--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告

2007.07.29 (Sun)

サイド・ストーリー②Pride

①からの続きです。
細切れですいません。



【More・・・】
男同士の話があるからって、家の書斎に父と2人で籠もった。
妹が心配そうに、母が怪訝そうに俺達を見ていたけれど、俺は妹に、大丈夫だよ、って目で合図をした。


薄暗い部屋で、無言で父と向かい合っている時間は、長く、息詰まるようで。

元々無口な父でしたから(勿論、こんなに長く一つの部屋にいた事も無いですが)、何の話か尋ねられる事も、急かされる事もなく、俺達はただ沈黙したまま向かい合っていました。



俺がぽつぽつとカミングアウトして事実を告げた後でも、意外にも父は見た目では平静さを保っていて、恐れていた事も起こりませんでした。

「オヤジ、俺の事、恥ずかしいと思っとるじゃろ?」

沈黙に溜まりかねて口を開けば、思わず恨み節が出た。

いつも仕事だ仕事だと、実家にろくに帰らずに、結婚もせず、孫の顔も見せずに遊び惚けているような、そんなちゃらんぽらんな息子。

自らを卑下するわけじゃない。

でも、いっそその方が、結婚しない息子の結婚しない理由が、男だって言うより、世間から見ても恥ずかしくないだろう?

って、思ったままにそんな言葉を口にしていました。

そう言いながら、いつしか泣いていた俺。



俺が口を開く前より長い、長い沈黙の後、父はようやく話し始めました。


「ワシは、お前の思うようにしたらええと思う」
スポンサーサイト
00:00  |  もう一つの過去話  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

Comment

コメントを投稿する

Url
Comment
Pass  編集・削除に必要
Secret  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://shaguma.blog45.fc2.com/tb.php/309-ef2cd6e9

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。