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2007.01.28 (Sun)

生を受けるということ。

ある寒い冬の朝。



【More・・・】
2日に及ぶ難産の末に生まれた赤ん坊。

それが俺。



自分以外の人間の命を奪いそうになりながら、同時に自分の命さえ危険に晒しながら、生まれてきた命。



そんな思いまでして生んでくれたひとを、愛せなかった俺。

そして同時に、彼女に愛される事もなかった。



どうして俺では駄目だったのか。



仕事仕事で家庭を全く顧みなかった父。

あの脱け殻の家庭の中で、俺の居場所は何処にもなかった。

ただ、離れて暮らしていたじーさんとばーさんだけが俺の味方だった。

そのじーさんとばーさんが相次いで亡くなった後、大したこともない財産を巡って親戚同士で諍いが起こり、俺の唯一の心地いい場所は永遠に失われた。



まだ子供だった俺が、一体どうすればよかったのか。





初めて彼に自分の生い立ちを語った時、彼は泣いて、俺を力一杯抱き締めた。
この件については、もうとっくに泣く事を忘れてしまった俺の代わりに泣いてくれた。


「V、俺のところまで、辿りついてくれてありがとう」


彼の温かな涙。
穏やかな声。

これほどまでに強い悲しみや絶望感を抱えて、何故人は生きるのか。

強い力が、その理由を教えてくれたような気がした。





彼が入院していた病院のロビーで。


「正直に言うと、私達は、あなた達の関係を理解できたわけじゃない。

私達は古い人間だし、頭も固いから、全てを、はいそうですか、と

納得できるかと言えば、それは無理。

でも、私達は息子を信じているし、あの子が選んだ相手なら信じたいと思う」


よろしくお願いします。

そう言って、彼の両親が俺に頭を下げてくれた。



涙が零れた。



関係を認められたというのとは違うけれど、あなたになら彼の事を任せられる、と。

そんな何物にも代え難い信頼をくれた。


全身の血が沸騰するような突き上げる喜びと、わけのわからない嫉妬で、心が焦げ付きそうだった。




人は、きっと何度でも生まれ変われる。

何かきっかけがあれば、1度きりの人生でも、死んでしまわなくても、何度でも、何回でも。


今までに出会い、別れ、少しずつ俺を変えてくれたみんなへ。

たくさんの励ましを下さった皆さんへ。

そして彼へ。

本当に感謝しています。




誰かに幸せにしてもらうんじゃない。

どうせ自分には摑めないから、と幸せを諦める必要もない。

幸せになれるように、ただひたすら努力するんだと。

知った時から始まった俺の新しい命。



生を受けるという事。

生きていくという事。

幸せであり続ける為に闘うという事。


その先にある道が、更なる幸せに続くと信じている。
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23:59  |  もう一つの過去話  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

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 |  2007.01.30(火) 00:33 |  |  【編集】

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 |  2007.02.01(木) 00:40 |  |  【編集】

管理人コメントのCさんへ

レス、遅くなってすいません。

強く願う命だけが選ばれたのだとしたら、俺も強く願った命の1つということになるんでしょうね。
紆余曲折はありましたが、その命を祝福してくれる人達に巡り合えて、自分は物凄い幸せ者だと実感しています。

Cさんと、重なる想いがありますか?
お互い、近い感覚があるのかもしれないですね。

どんな人にもそれなりに背負っているものはあるだろうし、苦しみや喜びを感じる心の物差も2人と同じ人間はいない。
あの時期を乗り切ってきたからこそ、あらゆるものに敏感でありたいし、しなやかにしたたかに生きて生きたい。
幸せを維持する努力を忘れたくないと思います。

命名、気に入っていただけたのならいいのですが、もしや失礼ではなかったかと(汗)
いえいえ、納豆は今や俺達にとって食品を超えた食品(そりゃなんだ?)ですよ!
今日もスーパーで買ってきました(笑)

素敵なコメント&おめでとうコメントを、本当にありがとうございました。
V |  2007.02.02(金) 01:05 | URL |  【編集】

管理人コメントのUさんへ

こんばんは。
レス、遅くなってすいません。
お祝いコメント、ありがとうございます。

カードですか?
嬉しいなあ・・w
待っていてもいいかな?(照)

大きな決断をされたUさんの背中を押す事ができたのなら光栄です。
こんな大事な事を話していただいて、本当にありがとうございます。

後悔したくなくても、俺も踏ん切りが悪いと言うか、自分で自分が、「情けねーな」と思う日も結構あります。

生きる事はしんどいし、思うとおりにならない事の連続で。
なのにやり直すことも出来ず、自己嫌悪も掃いて捨てる程、積み重なります。

でも、だからこそ足掻き、努力する事で進んでいきたい。
自分を成長させていきたい。
そう思います。

でもね、時には自分を思い切り甘やかす事も必要だよ。
って、Uさんはその辺りの切り換えはちゃんと出来る人だと思うけどねw

これからのますますのご発展をお祈りしています。
V |  2007.02.04(日) 03:53 | URL |  【編集】

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