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2007.01.20 (Sat)

望むことがあるとすれば<2>夏の思い出

何となくアップするのが辛くて、前振りを書いた後、暫く放置してしまったのですが・・・

夏の思い出というよりむしろ、これはダイジェスト版に近いかもしれない。

俺達の歩いてきた道の概要。

重いです。

勿論、スルーしていただいて構いません。




【More・・・】
恋愛すると言う事。
特別な誰かを好きになり、告白し、想いが通じ合っても。
その気持ちを持続させていくのは、きっと大変な事だ。

成就した時が始まりで、終わりじゃない。
ある意味「完結」したその後に、そのままのモチベーションを維持し続けることは、ほぼ不可能に近い。
無論、ずっと高め合っていける関係もあるかもしれないが、いくらかの変質や軌道修正は必要だろう。
例えば決まった収納スペース(器)に合わせて収められるような、そんな単純なものじゃない。
時には何十倍にも何百倍にも膨張して、時には影も形もない位に収縮してしまう。

「慣れ」が「安定」に変わり、思い出や2人だけの暗号が互いの上に何層にも何層にも積み重なって、骨格(本質)は変わらなくとも、体内に流れる血脈のような愛の形も、時間経過と共に変化していく。


制度うんぬんで関係が問われるわけではないだろうが、制度が愛情の後押しをしてくれる部分もある。
俺達への社会的な保障は何もない。
互いの気持ちだけで繋がっている、打算も何もない、ある意味「純粋」な関係であったとしても。

それ故に。
2人でいる事に迷いはなくても、当然不安はある。
俺達だって何度、これで終わりだと思ったかわからない。
時には切れてしまいそうな、本当に細くて頼りない糸を手繰ってここまで来たんだ。


かつての、猜疑心で一杯だった自分は、己さえも信じられなかった。
独善的で、傲慢で、身勝手で。
心中に棘を、誰にも気付かれないように忍ばせて。

そんな人間、俺だったら、きっと好きになんてならない。

だが、彼は繰り返し俺に言った。

「お前が好きだ。お前が必要だ」

と。


洪水のような愛の言葉が捧げられて。
遠慮がちに始まった関係は、忽ち、とめどなく暴走していく。
彼といると、こんなにも強欲で浅ましい自分を思い知らされる。

これ程の熱が自分の内部に眠っていたのか、と気付かされる。


彼に求められるのは、最初は酷く困惑した。
男との初めての行為は、快感というより、むしろ畏怖の中にあった。
身体とか欲望とか、女相手にこちらから求める事はあっても、こんなにも深く求められる事にも、与えられる事にも未経験で、このまま、どうかなってしまいそうな「慣れない」感覚を引きずりながら、渦に飲み込まれていった。

回数を重ねるごとに、1枚ずつ皮を剥ぐ様に抵抗なく受け入れられるようになって。
まるでそれが自然な事のように、次第にのめり込んでいくにつけ、やっぱり自分はこっち側の人間なのか、と思った。


1度覚えた禁断の蜜の味は、熱病の発作にも似た形で、この身体を蝕んだ。
水を求めて光を求めて、地中から芽をもたげる植物の様に彼を求め、身も心も彼に溺れ、依存し。

失ったら生きてはいけない程の絶対的な存在を持った事に怯え、それを失う時が来る事にまた怯えた。


彼の様な人間はきっと、この世に2人といない。



適当に見繕った人生を生きていく事も、多分自分なら出来ただろう。
飛び抜けて幸せって訳じゃない、「ほどほどの一生」だって、世間ではきっと、よくある話だ。


でも。


知らなければ良かった、と思う位の、こんな悦びを知ってしまった後で、彼が俺から離れていったら、どうなってしまうのか。

その可能性がゼロでないと言う事は、自分を見失うほど恐ろしかった。


度の過ぎた想いは妄執を呼び、妄執は破滅を呼ぶ。
彼に溺れれば溺れる程、俺は疑心暗鬼になった。


こんな関係がいつまでも続くわけがない。


まだ十分に美しく香っていた椿の花が、突然枝から離れ落ちてしまうように。
腐敗し、醜悪に枯れ果ててから終焉を迎えるとは限らない。


終わりは決まって、「いつか」、「唐突に」やって来る。


喪失の恐怖に日々脅え、翻弄される位なら、いっそ先に自らの手で壊してしまえ、と思った。

本気で彼の手を振り払う勇気も無かったくせに。




長くなったのでこの辺りで一旦中断して、次に続きます。
どこにも夏の話は出てこなくて申し訳なかったのですが(タイトルに偽りあり? 汗)、次回は出る・・予定です。
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01:26  |  君が好き 胸が痛い  |  トラックバック(0)  |  コメント(2)

Comment

ただ漠然と。
Vさんの言葉で語られる、Vさんの日々が心地よくて
ここを訪ねていたけれど。
私の知っているVさんが、凍って縮こまって閉じ込められていた日々があったのですね。
振り返って見れば、ああ、そうか、と思えるけれど、
その中にいるときは、なにより出口があるのかさえわからないことが、
苦しいですよね。
コロン |  2007.01.21(日) 00:27 | URL |  【編集】

コロン姐さんへ

いつもながら、温かいコメントありがとうございます。
そうですね・・
自分、結構ギャグ系の人間だと思うんですけどね。
でもやっぱり年食ってるだけあって(汗)、それなりに思い出すのが辛い昔もあったんだということで。
外から見れば一目瞭然でも、中にいると見えない事って、本当に多くて苦しいですよね。

酸いも甘いも噛み分けた(笑)姐さんのコメントには、俺自身、考えさせられる事も多いです。
俺とかっしーとの関係が苦しかった時代の話、後1回は書きます。
我ながら息が詰まりますが(←おいおい)、これに懲りずに、ぜひまたお立ち寄り下さい。
V |  2007.01.21(日) 23:05 | URL |  【編集】

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