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2007.01.15 (Mon)

望むことがあるとすれば<1>悲しい記憶

「V、○○ちゃん(俺の妹の名前)はさ、可愛いし、本当にいい子だから、
きっとダンナさんにも物凄く可愛がられて、ずっと仲良く暮らせると思うよ。
ほら、俺とお前みたいに」

なーんて(汗)


正月からこちら、妹の件にかかわって少し元気がなかった俺に(笑ってくれ)、そんな思わず赤面するような事を言って、励ましてくれていたかっしーが、急に不安定になってしまった。


「なあ、俺のこと好き?」

「お前がイヤだと思うところが俺にあったら、ちゃんと教えてくれよ」

昨日かかってきた電話を切った時から意気消沈していて、更にずっと俺にべったりで(それはそれでいいのだが)、そんな事を繰り返し尋ねてきていた彼。


【More・・・】
何故なのかはわかっている。

その電話は、この正月に、かっしーが実家に帰った時に偶然出会った同級生からのもので、彼がいろいろ話している内に、その友人が離婚していたという事実を知ったからだ。

「あの2人、凄く仲良さそうだったのにな。
まさか、あんな事になるなんて、夫婦ってわからないな」

独白のような淋しい呟きが彼の口から漏れる。

夫婦云々はともかく、かっしーを動揺させているのは、離婚の理由。

それは友人の病気、だった。
(詳しい病名は書けないのだが)

そして治療の為、友人が仕事を休むとか辞めるとかそんな話になった時に、奥さんは彼のもとを去ってしまった。
彼が一番「支えて」欲しい時期に、行ってしまった。


彼女が求めていたのは多分優秀でタフな男。そして安定した生活。
(病気になるまでの友人は、その「条件」を充分クリアする「3高男(この言葉も相当懐かしい・・)」だったらしい)

「病気で仕事が出来ない」男は必要ないと言う事なのか?

勿論それだけではなくて、夫婦の間でしかわからない事情があるのだろうと思うが。
(むしろそうであって欲しいとも思うが)

彼の病気が一番の要因である事は確かなようだ。

健やかなる時も、病める時も、共に在る事を誓った筈の2人の関係が、驚く程簡単に壊れていく。
誰もに認められている関係でありながら、一片の愛情の存在も感じさせないような彼女の行動が悲しい。

勿論そんな女ばかりじゃないのはわかっている。
わかっていても、同じ価値観を持って同じ方向を見ていると思っていた相手が、実はそうではなかった、という話は、聞いていても切なくて辛い。

それが病気を発症した事に依って起こった軋轢だと言うのが、かっしーを必要以上に過敏にさせているのかもしれない。


「もしもそうなったら俺がそれだけの男だったって事だと思うし、
 引き止める資格なんかないんだろうけど・・・
 V、何処にも行くなよ」

俺の両手を摑む彼の手の力がひときわ強くなる。
声のトーンを低く押さえているけれど、わかっている。
その中にどれだけの憂いが込められているかは。


相乗効果。

他人の悲しい出来事が引き金になって、自分の過去の記憶を反芻し始めている。
あの頃の彼自身とシンクロしている。
彼は多分思い出しているのだろう。

かつて俺が、彼の前から消えようとした事を。


だけど、昔の俺と今の俺は違う。
もう2度と、あの愚は繰り返さない。
去年の夏の日に、あの場所で言っただろう?

俺は、気弱な表情に歪んだ彼の顔を真っ直ぐに見つめた。

「ずっと傍にいるよ、かっしー」

もう何処にも行かずに、ずっとお前の傍にいるって。
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23:23  |  君が好き 胸が痛い  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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