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2006.09.08 (Fri)

愛の重さ 愛の痛み 

いきなり「続きを読む」ですいません。
【More・・・】
友人のJが恋人と別れた。

彼は、自分がいつも行く美容院で働いている美容師で、「いろんな愛のかたちの会」のメンバーの1人で、同世代(と言っても、彼の方が5歳は若いが)のバイ友達の1人でもある。

店に行った時、彼のピアスが増えていて、しかも見覚えのあるデザインのピアスだった。


エリー、というのが彼の別れた恋人で、元はニューハーフバーで働いていた。
(エリーという名は、その時の源氏名だ)
2人は、お店のおねーさん(おにーさん?)と客、として出会ったらしい。

確か彼女(彼)は、かなり前に故郷へ帰った筈だった。
それでもJはエリーと連絡を取り続けていたし、貯金をはたいては、その故郷を何度も訪問していた。
2人の繋がりを過去にしてしまわない為に。

Jの耳にあったのは、いつもエリーがつけていたそのピアスだった。


彼らは何度か俺達のマンション(以前の)に遊びに来た事がある。
エリーは母国語が日本語でも英語でもない、ある国の出身で、エキゾチックで魅力的な美形だった。
(手放しで褒める)
サラサラのロングヘアに手入れの行き届いた長い爪。すらりと長い肢体。
つけていた香水がちょっと強すぎたのはいただけなかったが。
しかし、そんなのは帳消しになるくらいの美貌と甘い声。

初対面の時、エリーがあまりに綺麗なので、見とれたまま(笑)コーヒーを出すのも忘れて、ぼーっと立ち尽くしていた俺は、かっしーに後ろから殴られたりした。
(笑。痛いっつーの!)

俺達はいろいろな話をしたが、話している間も、Jは彼女を熱っぽい目でずっと見つめ続けていて。
エリーを誰より大切にしているという空気が充分に伝わってきた。
エリーもJに信頼のこもった瞳を向けていて、本当に似合いのカップルだった。
そこには仲のいい恋人達を見るといつも感じる、2人の出す波動が優しくて柔らかく共鳴しているような空間があった。
そして彼らはいつも決まって、Jの運転する車に乗って、仲良く帰って行ったのだった。

「エリーとは終わったんだ。記念にピアスを貰った」

よく見ると、彼は以前より痩せた様だ。
いつも通りの愛想の良い表情の奥に潜む悲しみ。

そういえば最近は、エリーの国に行ってないって言ってたっけ。
と言うような事に今更ながらに気付いたり。

「結局、あいつは故郷を捨てられなかったんだ。まあ、俺もだけど」

静かにJが呟く。
何度かの訪問にもかかわらず、結局向こうで彼はエリーの恋人としては認められなかったらしい。

何かを得る為には、何かを失わざるを得ない事もある。
けれど、何かを失っても、何かを得られるとは限らない。

どちらかの国で一緒に生活すると言う事は、どちらかがそれぞれの仕事や家族を失う決意をしなくてはならなくて。
2人は話し合って話し合って、別れを決めたらしい。

互いへの想いが消滅したわけじゃない。
パートナーを失い悄然とした彼が、翳りを押し殺し、淡々と話す姿は、痛々しく切ない。

比較するわけではないが、自分達より強固な絆を感じさせた恋人達に終わりが来た、と言う事に思わずゾッとする。
永遠がありえないように、恋愛にもまた永久機関はないとわかっている筈なのに。


彼の孤独な戦いに、周囲が貸せる力はどれほどのものだろう?
たとえ微弱でも力になれたら、と思うけれど。


彼の傷もいつか時が、そして誰かが癒す時が来るのだろうか。

J。

たいした事はできないけど、とことんつきあうから、飲もうな。

今はその位しか出来ない自分が情けないけど。
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テーマ : 同性愛・両性愛 - ジャンル : 恋愛

00:27  |  恋愛  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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