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2006.07.20 (Thu)

夕暮れの街で、過去に引き込まれる

今日、某所で懐かしい人に出逢った。
柔らかで優しい雰囲気の女性。

何年かぶりに逢った、かつては仲間達と一緒に飲みに行ったりもした友人の彼女との、たあいのない会話が途切れた時。

ふと、彼女の唇が動いて、ある言葉を形作った。


「そう言えば、かっしーさん、元気?」


彼女は、今俺が彼と一緒に住んでいる事も、2人の関係も知らない。


「どうして俺に聞くの?」


問い返すと、彼女は少し顔を赤くしながら、


「え? だってVさん、かっしーさんと仲良かったし。知ってると思って」


そう答えて、ちょっと黙り込んだ。


・・・そうだね、よく知ってるよ、彼の事は。


それから。


かつて君が、かっしーの事を好きだった事も、俺は知ってる。



どことなく古風で奥ゆかしいけれど、芯が強い君は、とても魅力的で彼の好みのタイプの女性だ。


出会った時期や、つきあった時間の長さで、人の気持ちが量れるわけじゃないけれど。


俺達が出逢う前に、彼女と彼が出逢っていたら、もしかしたら叶ったかもしれなかった恋。



でも、譲る事なんて出来なかったんだよ。


ごめんな。



そんな呟きを押し殺して、彼女に答える。


「彼は、相変わらず青くて、馬鹿みたいに一本気だよ。いつまでも若いモンみたいにね」


ホント? 彼らしいわ、って彼女が笑った。



じゃあまた、と軽く挨拶をして、彼女と別れた。

小さく手を振る彼女の左の薬指には、細い銀色のリングが光っている。

以前より綺麗で華やいだ笑顔を見せた彼女は、今もきっと幸せ、なんだろうけれど。



不意に昔に引き込まれて、楽しかったけれど、何となく自分の足元が不安定になった、そんな出逢いの夕暮れだった。
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テーマ : 同性愛・両性愛 - ジャンル : 恋愛

00:00  |  恋愛  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)

Comment

こんばんは♪♪

あぁ・・なんだか映画やドラマのワンシーンのようです・・。

懐かしい人に会った後って、しばらく考えて込んでしまう時あります。
まぁ、会う人にもよりますけど。

Vさん!今更ですが、文才ありますねぇ・・( ̄ー ̄)ニヤリ♪
なんだか切なげで、うっとりしてしまいました。
タイトルも・・(*´ェ`*)ゥットリ・・・
タミ |  2006.07.20(木) 19:50 | URL |  【編集】

ちょっと補足を

タミさんへ

いろんな事情が曖昧な方が、より映画やドラマっぽくなるかもしれませんが・・
言葉が足りなくて説明し切れなかったので、ちょっと補足を。

彼と彼女は昔からの知り合いで、かなり仲がよかった、というか、ウマが合っていたというか。
(かっしーに言わせると、「家族的な付き合い」で、その気は全くなかったそうなのですが)

多分、彼と彼女と俺以外の、当時の仲間のほとんどの人間が、2人がいつか結婚するんじゃないかと思っていたと思います。
(結局、彼女は他の人と結婚しましたが)

まあ、こっちもこっちで、他のメンバーの女の子に告白されたりしていたし。

ヤキモチは・・お互いあったような、なかったような(笑)

懐かしい人には、いい思い出・悪い思い出問わず、会いたい気持ちと会いたくない気持ちの両方があって、何とも複雑ですね。

文才・・あるのかな?
でも、ありがとうございます。

ところで、

(*´ェ`*)←このマーク、

何だかわからんけど可愛いっすね!
V |  2006.07.21(金) 01:44 | URL |  【編集】

ちょっと、どきどき

>でも、譲る事なんて出来なかったんだよ。

私がブログを通して知ってるVさんは、
「我を通す」というイメージからとても遠いので、
そのイメージと、「譲ることなんて出来ない」っていう言葉の響きとのギャップに
勝手にときめいてしまいました(笑)

>足元が…
一瞬、あの時「譲る」っていう選択肢もあったのかな、なんて
思っちゃったとか…?
でも、なかったんですよ(笑)
その時、Vさんが、どう考えて、どう動いていたとしても、
きっと今の状態になってるんです♪
コロン |  2006.07.22(土) 00:05 | URL |  【編集】

ありがとうございます

コロンさんへ

美容師の彼女達のように、ミーハーな相手はそんなに気にならないのですが、この彼女は本当に一生懸命でひたむきって感じで、実際のところ揺らいだりもしました。
「もう俺達終わりにしよう」
なんて彼に言った事もあるし。

いろいろな経緯があって、自分は「何かに執着する」(愛とか憎しみとかも含め)と言う感覚にかなり鈍感な所があり、淡白になってしまう傾向があって。
そんな自分と正反対な彼が埋め合わせをしてくれる部分はあまりにも大きくて、結局譲れませんでした。
(ちなみに↑上のセリフを言った時には、「お前一人で何もかも決めるな」って殴られました・・)

だから、

>その時、Vさんが、どう考えて、どう動いていたとしても・・

こんな風に言って貰えたのが凄く嬉しいです。
V |  2006.07.23(日) 12:02 | URL |  【編集】

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